悲しみの中、学んだこと
ワイン用ブドウの生産振興会の元会長のKさんが亡くなられと連絡を受けて、今日お別れを言いに行ってきました。
Kさんは69歳
たばこをメインに水稲、ワイン用ブドウを作られていたバリバリの農家さんでした。
菊鹿町時代に町議会議員をされており、菊鹿町で初めてワイン用ブドウを栽培された4人の中の一人でした。
菊鹿ワインは数々のコンクールで受賞し、今でこそかなり有名になったのですが、無名時代が長く、また、ワイン専用種のブドウを雨の多い九州で栽培するという困難に立ち向かわれました。
そんな時代の振興会を、菊鹿ワインのブドウを引っ張って来られたのがKさんでした。
がまだしもん(働き者)で親分肌のKさん。みんなが頼りにしている方でした。
病院から帰ってこられ、仏壇の前に横たわっていらっしゃったKさんはとても小さくなられていましたが、私にはモリモリと力強いKさんの姿しか見えませんでした。
御家族にお悔やみを述べて帰ろうと思った時、Kさんのお母さんが施設から帰ってこられました。
90歳を越えられているお母さん。
私は、このお二人の対面に耐えられないと思いこの場を離れたかったのですが、タイミングを逃してしまい、なす術もなく後ろの方で頭を上げられずにいました。
お母さんは、Kさんに
「頑張ったねぇ…。頑張ったねぇ…。」と声をかけられました。
御自分の辛さや悲しみは一切言われず、
がんで苦しみ耐えた息子のことをただ、ただ、褒められました。
午後から雨
春にはまだまだ遠いつめたい雨
今もしとしと降っています。
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